初めてのおつかい〜AVレンタル篇



僕は初めてAVレンタルするためにビデオ店に向かった。
春だというのには肌寒い。僕の心と一緒でした。

緊張しながらビデオ店につきました。
ビデオ店に入ると日曜日なので人がたくさん。

AVレンタルしに来た僕が一番目に付くのはカップル。
ビデオでも借りて一緒にくっ付きながら見ようかなぁ。みたいな奴ら。
どうせドラゴンヘッドでも見て、その後はタートルヘッドをゴニョゴニョするんだろ?
ドラゴンヘッドみたいに終末を迎えるか、僕の代わりにAVでも間違って借りてろ!
でも、AV見て結局燃え上がる。と。
そんなこと考えたら僕の心はいっそう冷え込む。と。

いいさ!僕も一人でAV見て燃え上がってやるから!

そんなこんなで、
ついにAVコーナーに足を踏み入れる決意が付くわけですよ。

任侠物の隣にあるAVコーナーへの入り口。
いつもなら何気なく通り過ぎているところが今日は特別輝いて見えます。

早く入ってちゃっちゃと借りて帰りたかった。
でも入り口の前に男の人がいたんです。
こうなったら初めてでウブな僕は恥ずかしくて入れません。
じっとその人がそこから離れるのを待つのみです。

〜5分経過〜
いっこうに動く気配なし


〜10分経過〜
微動だにせず。
任侠物を食い入るように見つめ続けてます。

いや。な。
そんなに『極道の妻』で選び悩まなくてもいいんじゃね?
間違って借りたら家で待つ姉御に小指詰められる訳でもないっしょ?
僕は早くAVを借りるの〜!みんな待ってるの〜!
と病的なまでの毒電波を送っていたら遂にそこを離れました!
何も持たずに。ファック!
てめーは家に帰ってオジキにハジキを弾かれてしまえ!

まあいい。いかにもカタギではなさそうな人相だからこれ以上は触れないで置こう。怖いから。
とにかく僕は今から大人への階段を上るのだ。
アダルトコーナー入り口の「のれん」

さあ、のれんをくぐるぞ!

ファサッ


こ、これは!


オッパイ天国だ〜!わー!すごーい!
大きなものから小さなもの。ピンクの乳首から黒い乳首。
所狭しと並べられたビデオに興奮!いいね!

そして初めてのAV選びをするのです。
ロリっ娘放尿物を必死で探すのです。

で、『お漏らし縄娘 可憐』発見。
まさにロリっ娘放尿物。
でも初めてのAVレンタルなので、こんなにいっちゃってるのを借りるのは戸惑うの。
一応純情高校生ですから。恥ずかしいよー。でも縄に縛られるのか・・・。

って一人で純情妄想プレイを楽しんでいたのですよ。
そしたら横でAVを選んでいたおじさんが一つのAVを持ってレジに行きました。
チラッとそのAVを見たら、スカトロプレイ物でした。
スカトロピクニックって題名でした。

なんだか自分がすごく小さな存在に思えた。
ロリっ娘放尿物ぐらいで悩んではいけないのです。
『お漏らし縄娘 可憐』をキープ。

さぁ、この調子で選んでいくぞ!
次はホモ、レズ物だ!

で、これが意外と少ない。
レズ物なんて一つも無かった。
やっとのことで見つけたゲイ物が、『かまで、ごめんねですからね。』
おかまとノーマル男性の絡み。普通に面白そう。
即決です。

そして上の二本に熟女物を加えた三本をレジに持っていくのです。

いい具合にレジ打ちは二十歳位のお姉さん。
この人にロリっ娘放尿物、おかま物、熟女物と言う、
危険度大の化学変化を起こす組み合わせをレジ打ちさせる。
すると、あまりのことに頬を赤らめ、瞳を潤ませ、羞恥に胸を振るわせる。
はずだった。

このお姉さんは僕の夢を打ち砕き。
淡々とレジ打ちをこなしていったのな。
呆然。
このお姉さんの潤んだ瞳をおかずにAVを見るつもりだったのに。
なに。この淡白さ加減は。
このままAVを見たってご飯の上にカリカリ梅干しの無い幕の内弁当みたいな喪失感。
興奮も一気にレベルダウンですよ。


少し泣きそうになりながら店から出た。
外は来た時よりも寒さを増していた。
だけど僕の胸は熱かった。

今度こそあのお姉さんをひいひい言わせてやる。
スカトロか。スカトロしかないんか。
あのおじさんを見習おう。


こうして僕の初めてのおつかいは終わった。

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